第二種電気工事士がコスパがいい3つの理由
結論からいうと、第二種電気工事士は国家資格の中でもコスパのいい資格です。
資格試験の難易度的には難しくないのに、持っていれば就職先が容易に見つかる、昇給も期待できるというメリットがあります。
ただし資格の対策には、ある程度の費用が必要です。
・筆記試験用のテキスト
・実技試験用の工具
・実技試験用の対策機材
どんなに安く済まそうにも上の3点は必要となり、最低でも25000円は必要となります。
そして、この資格があれば人生バラ色といったものではないのでそこは理解しておいてほしいです。
あくまで人生の「保険」的な役割には最強の資格だと個人的に思っています。
では、順に解説します。
1、合格の難易度は低い
第二種電気工事士は、誰でも勉強すれば受かるけど勉強しないと100%落ちます。
第二種電気工事士は、筆記試験と実技試験があります。
正直なところ、筆記試験は勉強さえすればだれでも受かるレベルです。
問題は50問で、48問は癖の無い問題です。
公式に代入すれば求められる計算問題は、単純に覚えれば回答できる問題などがメインとなります。
筆記試験に関しては、難易度はかなり低いです。
実技試験は正確さとスピードが求めれ、たとえ現場で配線作業等をしている人でも対策をしないと普通に落ちるレベルです。
ですが、作成する回路図は毎年公表されており、ほぼ同じ(もしくは全く同じ)ものを作る試験ですので対策さえすれば大丈夫です。
ちなみに僕は、完全独学で試験に臨み、実技試験で一回落ちています…(泣)
僕は受験する前、実技試験と聞いて受けたくないなぁと思っていました。
多分、同じように感じている人も多いと思います。面倒くさいという気持ちと、実技の対策なんて無理っていう気持ちがでてしまうんですよね…。
2、昇給、転職に有利になる
昇給や転職に関しては、ブルーカラー業界で働き、電気を扱う仕事に就くという前提なら間違いなくプラスに働きます。
まず昇給に関してですが、どこの会社でも第二種電気工事士を取れば資格手当や一時金を出してくれます。
一般的には以下のような金額が支払われます。
※金額は平均辺りで、もっと高い会社、もっと安い会社もあります。
・電気工事士:資格手当2000円/月~5000円/月 一時金:20000円~50000円
・ビルメン:資格手当500円/月~3000円/月 一時金:0円
ビルメン業界は寂しい結果ですが、何もしなくて毎月給料が上がるのは非常にありがたいですね。
まぁ電気工事士なら、第二種は必須の資格と言っても過言ではありませんのでこれくらい出してくれる会社もざらにあります。
では、転職の条件は代わるのでしょうか??
最近のブルーカラー業界は、人手不足が深刻であり、職を選ぶ側からしたら転職は容易になっています。
しかし、最近入ってくる人にロクな人材がいないというのはよく聞く話なのですが、人材のレベルによっては取らない方が全然いいというのが普通の会社の考え方です。
第二種電気工事士を取るには多少なりとも努力が必要であり、持っていることは「少なくともろくでもない人材では無い」という風に採用する側は考えるそうです。
ただし、「電気業界で生きていくうえでやる気があります」という程度のアピールですので、第二種電気工事士だけで平均を大きく上回る年収を得ようと思うのは無理です。
※友達から、第二種電気工事士をポケモンで例えてくれと言われた際、「分かりやすい」と言われた例えを下に書きます※
第二種電気工事士はポケモンで言うところの、電気タイプの「電気ショック」程度のスキルや!!
トレーナー(会社)は、電気タイプのポケモン(人材)を新規でゲット(採用)したいと考えているけど、今の世の中、なかなか電気タイプがいないんだわ…
「体当たり」や「泣きごえ」しか使えない電気ポケモンなら、いらないでしょ??
電気ショックが使えるだけで、少し貴重なんだわ!!
3、老後の再就職には断然役立ち
僕はまだ定年するにはかなり先ですが、今のご時世、定年後も働かないと生きていけないかもしれませんね。老後2000万円問題とか言われてますし。
第二種電気工事士があれば定年後でもビルメンとしてなら転職ができる可能性がグンと上がります。
僕はフィールドエンジニアとして働いていますが、取引先の防災センターの中で、新顔の60歳越えの人って結構いて、しかも新たに雇用された人が多いんですよね。
そして、聞いてみるとみんな第二種電気工事士は持っているんですよね。
ただビルメンは、年収は低いという欠点はどうしてもつきます。
しかし、定年後の働きぶちを確保できるのは、なかなかの強みであると僕は思いますよ。
ただし資格を取るためにの費用はある程度必要
コスパがいい理由は大いにありますが、第二種電気工事士を取るには数万円の準備は必要です。
具体的には以下の3つが必要です。
・筆記試験用のテキスト
自分なりに分かりやすいテキストは必須です。
本屋に行って、自分に合うテキストを選びましょう。
ちなみに僕は、「いちばんやさしい 第2種電気工事士【筆記試験】 最短テキスト&出る順過去問集」という参考書を使用しました。
出題される確率の高い箇所や点数の取りやすい箇所から学べるようになっているので、合格最低点を安定して取れればいいやという考えの僕からしたらぴったりのテキストでした。
・実技試験用の工具
実技試験の自前の工具を持ち込みなので、指定工具は必ず用意しなければなりません。
工具はホーザン[HOZAN]製の物で、ワイヤーストリッパーがついている物がオススメです。
実際の試験でも、8割使用するのがワイヤーストリッパーです。
工具選びは、違う記事で詳しく書きますが、結論からいうと以下のHOZANの工具がオススメです。
・実技試験用の対策機材
実技試験の練習用に、ケーブルやスリーブ等の購入が必要です。
こちらも別記事で詳しく書きますが、結論から言うと「準備万端」と言う機材なら、適量の機材、さらに工具の使い方等のDVDが入っています。
僕も1回目の試験の時にはこの「準備万端」を使用しました。
輪作りの作り方など、本当に分かりやすいDVDが入っていました。
まぁ、僕は1回目の実技試験に失敗していますが(泣)
ちなみに、通信教育なら若干割高になりますが面倒な工具選びや機材選びも不要ですし、質問もできます。
>>翔泳社アカデミー 第二種電気工事士 技能コース【技能対策】
結局、一発で受かるのが一番コスパがいい方法なので通信教育は個人的にはオススメです。
結論:人生の保険としてはコスパ良
第二種電気工事士は、難易度はそれほど難しくはないです。
取れば若干の昇給や、転職先に困るということはなくなるでしょう。
しかし、あくまで電気資格の第一歩という位置づけの資格であり、生きていくうえで最低限の収入を確保するために効果を発揮する資格です。
※電気タイプのポケモンで言うところの「電気ショック」程度のスキル
・電気という今後無くならないであろうものの基礎資格であり、取れば資格手当がもらえる会社多数
・資格を取るのに数万円掛かるが、資格手当だけでも数年で元が取れる
・転職の際、最低限以上の人材という証明になり、悪くない条件の会社を選べる可能性が上がる
この辺が第二種電気工事士の特徴です。
人生(職探し)の保険としては、最高の資格だと個人的に思います。